02 / 梅田 由紀子

五感と経験をもとに仕分ける熟練の手しごとで、高品質の塩たらこの製造に関わる

プロフィール

製造部 正社員(2013年入社)
梅田  由紀子 Umeta Yukiko
水産加工業から中途採用で株式会社北海道きょうりんへ入社。長年水産業に従事するベテラン職員として、確かな技術と温かい人柄で先輩と後輩の架け橋になりながらチームを支えている。

仕事紹介&働くことへの想い


漁業の盛んな稚内では水産加工業は身近な仕事。働きやすさを求めてきょうりんに転職。


地元の稚内では、水揚げされた魚介類を取り扱う水産加工業が多数あります。前職もたらこを加工する現場で働いていました。私は前職の同僚が「きょうりん」で働くというので一緒に転職してきました。それから9年働いています。

仕事なので、まじめに働くことはもちろん条件ではありますが、用事があって休みたい時にも融通がきくので助かります。若い人から年配の方まで、さまざまな方が働いていますよ。私は年間を通して勤務していますが、冬の繁忙期は、アルバイトの方も働きに来て工場が賑わいますね。多くの水産加工会社では、夏場は仕事を休みにして冬期間の忙しい時だけ雇用があるところも多いようですが、ここでは年間を通じて安心して仕事できます。


仕事はメリハリが大事。1日あたり1時間30分の休憩でしっかり休んでリフレッシュ。


始業時間は8時です。送迎のバスもありますよ。送迎バスだと少し早く家を出ることになるので、私は車出勤にしています。朝7時半ぐらいに出社して、終業時間は17時ですね。生たらこの原料になるタラ漁の最盛期、12月から2月ぐらいまでは日曜も稼働します。休みの希望を出すこともできるので、予め用事がある時は休めますよ。休憩時間はお昼を含めて3回です。10時と15時に15分、12時から1時間に設定されています。どんなに忙しくても休み時間はきちんと確保していますね。

目と手で確認し、重さを計る選別作業。鮮度が命のたらこを仕分ける重要な仕事。

仕事内容は、たらこを一等・二等に分ける「選別」(作業)です。入社してから2年間は生たらこについている異物の除去を主に担当して、2年目以降に今の仕事をするようになりました。
具体的な仕事内容は、目で見て触って、不要な異物がついていないかを確認していくのです。異物の除去も選別も、あまり長く触っていると商品に手の温もりで鮮度が落ちてしまうんですよ。

生たらこは鮮度が命です。「素早く作業するように」と、慣れないうちは先輩から丁寧な指導を受けました。色が薄いので、異物を見落としてしまうと大変ですから、視力があまり良くない方は眼鏡をして入念に見なくてはならないんです。選別は、「こっこ」の種類、大きさ、形などを見て分けていきます。二等になるのは、たとえば「がむこ」といって、まだ粒がはっきりしないようなものですね。私も結局は目で見て判別していますよ。40グラム以上の重さがないと製品にはならないので、それに満たないものはバラ子や切れ子として加工します。

私自身、北海道産の生たらこを取り扱うのは、北海道きょうりんに来て初めてのことでした。たらこであることには変わらないのですが、新鮮な材料を使用していて、会社独自の漬け方があります。やっぱり鮮度が全然違うんですよ。北海道で新鮮なうちに加工したたらこが、2〜3日中に今度は南へ送られて福岡県で高級明太子になるんです。品質の良い状態で出荷できるよう努力しています。

コツコツと進めることが好きで続けてきた仕事。職場改善でより集中できるように。


私は結構コツコツと進める仕事が好きで今まで続けてきました。作業の環境、仕事のやり方は、ここ数年でとても良くなったんです。 


以前は5〜6人のチームで、「番台」という作業台に集まって作業をしていましたが、昨年からは1〜2人ずつ、それぞれの持ち場で仕事をしています。

基本的に、作業中は仕事の話以外はしないようにしますが、やはり数名集まるとおしゃべりしたりして作業効率が下がってしまいやすいと思うんです。今では、集中してスピーディーに作業できるようになりました。

限られた時間の中で、いかにきれいなたらこへ加工できるか、時間と人の目と手の狭間で難しさもあります。時間をかければもっときれいにできますが、数をこなせなくなりますよね。今話したように、仕事のしやすさは確実によくなったので、みんなでカバーしあいながらできるだけよい品物ができるようにと思って日々仕事をしています。

作業の工夫含めて、ここ2〜3年の中で大きく社内が変わりました。人間関係の悩みなどもなくすごく働きやすくなっていると私は思っています。残業も少なくなりました。特に12月頃の繁忙期は、その日のうちに加工すべきものが一番多くなるので、残業が発生する日もあります。

残業があったとしても、残業時間が長くなる場合はその分時給も出ますし、お弁当が支給されるなど配慮してもらっています。今後、休日もさらに見直していく予定と聞いていますよ。きょうりんでは若い方も活躍していますし、長く働いている元気な方も多いんです。定年は70歳なのですが、定年を過ぎて現役で働いている大先輩もいるんですよ。
勤務時間や日数、仕事内容は多少変わるかもしれませんが、好きな時まで働けます。現在の最高齢の方は80歳を超えていますが、生き生きと元気に働かれているので、私たちもまだまだ頑張らなくては、とパワーをもらっています!

PAGE TOP